地域包括ケア病床について
平成26年4月の診療報酬改定で地域包括ケア病棟・病床が創設されました。地域包括ケア病床は急性期治療を終え、症状が安定してきたものの在宅復帰や施設への入所に対してまだ不安のある患者様を退院に向けて支援していく病床です。甲北病院では平成28年7月より、4階病棟の20床のうち10床が地域包括ケア病床になります。
地域包括ケア病床の機能
- 急性期の病院・病床で急性期の治療を終えた患者様の受け入れ
- 自宅や施設で療養中の方の緊急時の受け入れ
- 上記以外の患者様で地域包括ケア病床への入院が必要と思われた方の受け入れ
- 在宅・施設への復帰(退院)の支援
甲北病院では主に上記の1か4に該当する患者様を受け入れます。病室のドアに急性期病床と区別するために「地域包括ケア病室」と表示しています。
地域包括ケア病床の特徴
- 地域包括ケア病床は一部の治療費や部屋代、食事代など以外は定額制になっています。そのため治療内容によっては一般病床より自己負担金が若干増額する可能性がありますが、月の負担金の上限が医療保険制度で定められていますので一般病床とほとんど変わりません。特に75歳以上の患者様ですと増額はほとんどありません。
- 急性期病床から地域包括ケア病床に移る場合、無料部屋から有料部屋になることがあります。
- 反面、行える治療に制限があり、高額な医薬品を使ったり、特殊な検査を行ったりは出来ません。このような治療・検査が必要となった場合、一般病床へ移っていただくことがあります。
- 退院に向けてのサポート中心の病床になりますので、専任のソーシャルワーカーが退院に向けてのサポートを行い、必要な患者様には積極的なリハビリを行っていただきます。
- 入院出来る期間は最長で60日です。それ以上の入院が必要な場合、療養型病棟(当院3階病棟)へ転棟していただきます。
- 病床の状況(満床など)や病状によっては、60日に満たなくても退院又は療養型病棟へ移っていただくことがあります。
一般病床から地域包括ケア病床へ移る場合や地域包括ケア病床から一般病床、療養型病棟へ移る場合、主治医の判断で行います。ご家族の方にも出来る限り事前に連絡するように致しますが、ご理解、ご協力の程をよろしくお願いいたします。